厳重にチェックしています(基礎コンクリート打設編)

こんにちは!
建築チームの現場監督 田倉です。

さて、今回は前回の続きの「基礎工事」の
「コンクリート打設工事」をご紹介します。

 前回、コンクリートは圧縮(建物の荷重)に強いとお話ししましたが、
それと同時に鉄筋を錆から保護する役割もあります。
ですから、建物を支えて、鉄筋を保護するコンクリートの打設は、
家を長持ちさせるには重要になります。

しかも、生コンクリートは
使用している材料配合の割合、施工条件天候によって、
施工後の耐久性が大きく変わってくるので、
簡単そうに見えて、実は難しいんです。

まず、雨天時に打設を行うとコンクリートの強度を大きく左右する水セメント比
( 水とセメントの割合 )が変わる可能性があるので、雨天時は中止にします。
また、気温によってコンクリートの強度が上がる速度が違うので、
寒い日にはセメントの量を増やし、夏場と冬場でセメントの量を変えて配合します。

品質検査
打設前には必ず納品伝票の配合を確認しスランプ塩化物の含有量空気量の検査をします。6本の試供体を取り、1週と4週の強度試験を行います。

コンクリート打設
右側の棒状のものは棒状バイブレーターといってコンクリートに振動を与えることでコンクリートを隅々まで送り、不要な空気を排出して、骨材を均等にし強度の高いコンクートにします。この作業を十分に行わないと、いわゆるジャンカや気泡が発生したりします。

被り厚確認
耐圧盤完成後は立上りの枠組後に鉄筋のかぶり厚を確認します。( コンクリートが鉄筋にどれだけの厚み被るか )かぶり厚が薄いとコンクリートにヒビが入りやすくなったり、鉄筋も錆びやすくなり基礎の寿命が短くなります。写真のように枠の中央に鉄筋があれば十分に規定のかぶり厚は取れています。

因みに規定のかぶり厚は下記の通りです。
ベース部               60mm以上
土に接する立ち上り部   40mm
土に接しない部          30mm

立ち上がり部コンクリート打設
全箇所かぶり厚をチェックし、再度、コンクリート検査をして立上りを打設します。この時も十分に棒状バイブレーターで振
動を与えます。打込み後は、季節によって3~5日間の養生期間をおいて、枠をバラします。この養生期間の間にコンクリートの硬化進むので、その前に枠をバラしたり衝撃を与えるとヒビ割れが起きやすくなったり、十分な強度が得ることができませ

養生後型枠バラシ

これでようやく基礎の完成です。
次回は基礎工事の検査編です。
お楽しみに!