住宅の予算を決める考え方

こんにちは。
フリーピースの古賀です。

今回は「住宅の予算を決める考え方」といったテーマでお話していきたいと思います。
皆様は住宅の購入予算を決めるとき、どういった基準で考えられるでしょうか。

今の家賃と同額水準の返済額になるように住宅ローンを組む。
お勤め先の同僚の方(自分と同じくらいの年収や年齢)の購入事例と同じくらいの価格帯で探す。なんとなく??今の毎月のお金の使い方から、多分このくらいなら支払えそうかな??

人それぞれ、色々な基準があるか思います。
そして、住まい探しの中で、誰もが一度はこんな疑問を持つのではないでしょうか。

「自分は(我が家)は、いくらの家が買えるのか。」
多くの方は住宅ローンを利用して住宅を購入します。

そして、自分の借入可能額を知るために、銀行や不動産会社の窓口に相談に行かれると思います。
つまり、住宅の購入予算を決めることは、住宅ローンの借入額を決めることと等しくなります。
では、この住宅ローンの借入額を決める際に、どういった考え方で決めていくと良いのでしょうか。

【予算を決める考え方】

結論から言いますと、住宅ローンは「いくら借りられるのか?」
ではなく、
「いくらなら無理なく返せるのか?」

という視点で考えます。

なぜなら、「借りられる額」と「無理なく返せる額」は必ずしも同額ではないからです。
ローンの貸し手である銀行は、極論、返済さえしてもらえればいいのです。返済が滞ってしまったら、銀行としては困りますよね。

その為に、銀行は住宅に担保を設定します。そして、万が一返済できなくなってしまった場合、銀行は担保権を行使して住宅ローンを回収します。

銀行としては回収さえできればいいのでしょうけれど、住宅ローンを返せなかった人はどうなるでしょうか。万が一、返済できなくなってしまったら…人生設計が大きく崩れてしまいますね。

借りられる額(銀行が貸せると判断した額)と、実際に無理なく返せる額は異なる場合もあります。

だからこそ、適正な額「無理なく返せる額」を、まずは考えるべきだと思います。
では、その「無理なく返せる額」は、どうやって算出するのでしょうか。

【無理なく返せる額の算出方法】
一般的には、次の2つの方法で算出していきます。

①年収倍率

「年収の何倍が住宅ローンの借入額か」という考え方です。
一般的には、6~7倍が適切と言われています。
たとえば、年収500万円の方のケースですと、7倍の3,500万円まで、ですね。
これが、一般的には一つの目安になります。

②年間返済比率

もう一つは、「年間返済比率」という考え方です。
これは、住宅ローンの一年間の返済額が年収の何%を占めているか、を算出するものです。

たとえば、次の条件で算出すると…

〇年収500万円。住宅ローン借入額3,500万円。金利1%。返済期間35年間
毎月の返済額は98,799円なので、年間にすると1,185,588円となります。

これを年収で割ると、23.71%という数値が出ます。
これが、年間返済比率です。

年間返済比率は、一般的に25%以下であれば概ね適正と言われています。
つまり、上記のケースですと、①年収倍率7倍以下、②年間返済比率25%以下であることから、3,500万円の住宅ローンの借入額は適正であると言えます!

計算方法は実に簡単ですね。
でも、本当にこんなに簡単に決めて良いのでしょうか…。

多くの方にとって、人生で一番大きなお買い物である住宅購入において、こんな簡単な計算のみで予算を決めて良いのでしょうか。

本当に、無理なく35年間返済し続けられると、安心できるでしょうか。

年齢や家族構成、ライフプランによって予算は様々

次は、年収500万円の方が
住宅ローン3,500万円、35年間借り入れた場合に、下記の2つのケースに分けて考えてみましょう。

例①)Aさん
・旦那様30歳。年収500万円。
・奥様30歳。お子様1歳。1~2年後にもう一人ご希望。
・奥様は現在育児休暇取得中だが、2人目のお子様が保育園入園以降、正社員で復職希望。
・毎月2万円を学資目的でコツコツ貯金。
・現在預金は300万円。家計簿も付けていて、貯金は毎年順調に増えている。
・住宅ローン借入額3,500万円、返済期間35年間予定。

例②)Bさん
・旦那様45歳。年収500万円。
・奥様40歳。今はパートで月5万円程収入はあるが、正社員勤務は希望なし。
・お子様12歳と10歳。
・現在預金は300万円。家計簿は付けていないため、家計状況が不透明。赤字の月もある。
・住宅ローン借入額3,500万円予定、返済期間35年間。

いかがでしょうか。
同じ年収500万円で住宅ローン3,500万円の借入です。

年収倍率も年間返済比率も、問題ありません。

でも、もしあなたがBさんの立場だったら・・・本当に安心して、住宅購入できるでしょうか。

【住宅の購入予算はライフプランによって決める】

今回のテーマに対する答えは、結論、これに尽きると思います。
「〇〇万円の住宅を購入したい!」

でも、人生で叶えたいライフプランは、住宅購入だけでは当然ないはず!

〇子どもには奨学金を借りさせず、大学の学費までしっかり用意してあげたい!

〇年1回は必ず家族で海外旅行に行きたい!

〇老後に安心して生活できるように、今からしっかり準備したい!

人生で叶えたい夢や希望、目標は人それぞれです。

あれもこれも叶えたい、それがライフプラン(人生設計)です。

何にいくらお金を使いたいか、価値観はそれぞれで、正解も不正解もありません。
しかし、予算には当然限度があります。

限られた予算の中で優先順位を決め、絶対に譲れないものは何か。
その中で、住宅の購入予算を考えていくと良いのではないでしょうか。

弊社FREE PEACEでは、お客様それぞれのライフプランをお伺いし、ご家庭オリジナルのライフシミュレーションを作成しています。

先行きが不透明な時代だからこそ、ライフシミュレーションを通じて現状を知り、未来を見据えたお金の計画を、一緒に考えていきましょう!

しっかり計画と対策さえ立ててしまえば、住宅ローンの返済は怖くありません!

お客様が安心して住宅を購入できるように、そして、その後のライフプランも安心して実現できるように、弊社一同、全力でサポートし続けてまいります!